Conference

Basic information

Name USUI Nao
Belonging department
Occupation name
researchmap researcher code
researchmap agency Bukkyo University

Title

絵譜の源流をたどるーGrugerドイツ歌曲集”Liederfibel"の日本への受容ー

Author

臼井奈緒・高見仁志

Journal

音楽学習学会第13回研究発表大会

Publication Date

2017/08

Start Date

 

End Date

 

Invited

 

Language

 

Country/Region

 

Conference Class

 

International Collaboration

 

Conference Type

Verbal presentations (general)

Promoter

音楽学習学会

Venue

埼玉大学

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Summary

絵譜はいつ,どこで考案され,発展を遂げてきたのであろうか。日本ではそれを示す手がかりは見当たらない。一方,ドイツにおける絵譜の先行研究や文献に目を向けると,絵譜発祥の歴史的事実や変遷をたどることのできる資料が多く存在し,中でも近年のEnser,Jewanskiによる絵譜の研究1)によってその全貌を概観することが可能となっている。本稿では絵譜に見られる日本の音楽教育とドイツとの関連性に着目しながら,絵譜が当時の日本において独自に考案されたのではなく,ドイツからもたらされたという事実を明らかにすることを目的とする。 絵譜は1947年に刊行された国定教科書に初めて掲載されたが,その教科書編纂の中心的人物は,当時の日本の音楽教育を牽引していた作曲家諸井三郎であった。一方ドイツでは,音楽教師ヘリベルト・グリューガーとその兄弟で画家のヨハネス・グリューガーが1927年に歌曲集Liederfibel(歌の入門書)を出版し,好評を博していた。双方の絵譜作品を比較すると,それらは見事に一致し,グリューガー兄弟の教育的思想と技術は確実に日本に受け継がれていることが確認できた。

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