Conference

Basic information

Name NAKASHIMA Konomi
Belonging department
Occupation name
researchmap researcher code 1000327386
researchmap agency Bukkyo University

Title

よりよく生きることを支える仏教看護

Author

中島小乃美、伊藤奈津子

Journal

日本看護研究学会第51回学術集会

Publication Date

2025/08/31

Start Date

2025/08/30

End Date

2028/08/31

Invited

Exist

Language

Japanese

Country/Region

Japan

Conference Class

International Collaboration

Conference Type

Verbal presentations (invitation, special)

Promoter

日本看護研究学会

Venue

石川県金沢市

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Summary

仏教看護とは耳慣れない言葉であるが、歴史的には奈良時代、光明皇后が深く仏教に帰依し、その実践として施薬院や悲田院を設立した救済事業に端を発している。平安中期に源信による見取りの作法『往生要集』が著され、鎌倉時代に法然による称名念仏が広まると、一般市民にも安心して死を迎える看取りの取り組みが行われたり、仏教者による救済事業がなされたりしてきた。
 第二次世界大戦を経て高度成長期に核家族化が進み医療が高度化する中で、死を語ることがタブー視され、延命中心の医療に疑問を感じ、日本の文化に沿った看取りのあり方を求め、1985年に京都で「死と仏教懇話会」が発足し、1987年には『ブッダ最後の旅』(岩波書店)の輪読会が始まった。死を語り合う中で学会発起の気運が高まり、2004年に藤腹明子氏と田宮仁氏が発起人代表となり、「仏教看護・ビハーラ学会」が設立され、学会活動は現在に至っている。
 なぜ「仏教看護」なのかという点につき、ブッダが人間の根源的な苦しみである「生・老・病・死」と向き合い、自らの気づきを頼りにして真理に気づくプロセスを示し、仏教は2500年にわたり人間を根源的な苦しみから解放する智慧を集積してきた。それを理解し活用して看護実践を行うことで、対象者と看護者ともに囚われを手放し、ケアするものとされるものという二元性を越えたケアの提供ができるのではないかと示唆した。また、看護師や自身の内面を客観視し受け止ることができると、心身の負担も軽くなる。仏教が培ってきた実践(瞑想、坐禅など)に取り組むことで、こだわりを手放し自分自身を大切にすることができるのではないかと示唆した。
 現在、仏教看護の取り組みを行なっている病院では、毎日朝と夕に僧侶によるお勤めが行われ、誰でも参加可能である。そこでは自然に「死」や「来世」が語られる。ここで働く看護師は、「仏様に祈り、願いを込めることで患者と看護師双方のしんどさを委ねることができる。大丈夫、最後は仏様がどうにかしてくださる。頑張らなくていい、自然に委ねようという気持ちになる」と語っていた。また宗派を超えて活動する臨床宗教師も生まれ、看護師と共に活動している施設もある。また仏教系の看護師養成校では、仏教看護を教授しており、学んだ学生の反応などを紹介し、教育効果についても示唆した。

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