占領期鳥取における旧生活保護法の展開
小池桂
1946年に制定された旧生活保護法は、戦前の救貧体制からの戦後のそれとの過渡期に位置する。そこには救貧における戦前的なるものと戦後的なるもののぶつかり合いが見られ、それが集約的に現れたのが地方であった。本稿では鳥取県を例にして、旧生活保護法の展開を素描した。結論として、鳥取県では救貧行政の経験が決定的に不足していたがゆえ法への理解が乏しかったことと、戦前から救貧を担ってきた方面(民生)委員が保護行政を担うことへの不信感が根深かったことを明らかにした。
社会福祉学部論集
佛教大学
第22号