特別支援学校に勤務する看護師のワークエンゲージメントと職場環境との関連

長谷川由香，鬼頭泰子，井上寛子，早川りか，黄波戸航

第54回日本看護学会学術集会

日本看護協会

大阪

特別支援学校で働く看護師の職場環境とワーク・エンゲージメント（以下WEとする）の関連について分析し，WEを高めるための対策を検討する．【方法】2021年6～8月に全国の特別支援学校の看護師を対象に質問紙調査を実施した．内容は，基本属性，WE，職場環境，継続意向である．WEと各項目を肯定群，非肯定群の２群に分けWelchのｔ検定での分析を行った．尚，本研究はA大学の倫理審査委員会の承認を得た．【結果】質問紙の回答数は215施設（22.5%），511人（回収率不明）であった．WEの合計と職場環境，継続意向の肯定群と非肯定群間に有意差が見られた．【考察】学校で働く看護師の労働条件の悪さが，離職の理由の一つであるとされている．また，看護師の専門性や役割分担の不明瞭さ，情報共有や相互理解の難しさが特別支援学校で働く看護師の課題であると報告されている．看護師のWEを高めるには，早急に職場環境を整備することが必要であることが示唆された．