![]()
|
Basic information
本研究の目的は内閣府が2021~2023年に実施した「満足度・生活の質に関する調査」を用いて高等教育を受けた妻の就業形態と主観的満足度に関するジェンダー・アイデンティティ仮説を検証することである。実証分析の結果、第1に、ワーク・ライフ・バランス満足度と雇用環境・賃金満足度に関するジェンダー・アイデンティティ仮説は四大卒以上の教育歴を持つ妻について支持されることが明らかになった。第2に、ジェンダー・アイデンティティ仮説は四大卒以上の教育歴を持つ妻の中でも特に子どもを持つ妻について支持されそうであることが明らかにされた。第3に、ワーク・ライフ・バランス満足度に関するジェンダー・アイデンティティ仮説を検証するには総合的な生活満足度を被説明変数に用いるのは適切ではないことが明らかにされた。 |