キーワード:年画、新聞画、呉友如、点石斎画報、中国、清末『点石斎画報』(1884.-1898)の主編画師を務めた事績において著名な呉友如に関連する一篇。『点石斎画報』のインパクトが強いだけに、呉友如もまたジャーナリスティックな印象を今日に留めるが、彼の実際の意識は、「新聞画師」という新興の職業よりも、むしろ「年画師」という伝統的な立場の上にこそ、存在していた可能性が強い。如上の実態に注目し、彼における「年画師としての意識」に視座を据え、そこから、報刊経営や年画のプロデュース等、さまざまな領域に及んだと