現代デモクラシーのなかの住民投票
住民投票の投票結果を分析すると住民投票の実施を求めた側が高い絶対得票率を得ているグループが二つあることが分かる。一つは住民だけでなく首長と議会も住民投票の実施を求めていたケースで、これは最初から明らかであった住民意思をアピールするための投票であったといえる。もう一つは首長と議会の反対を押し切って住民が住民投票を実施させたケースであり、これは住民が政治家の決定を統制するための投票であった。(22ページ)
敬文堂『地方自治叢書第15巻 どこまできたか地方自治改革』