著書

基本情報

氏名 安藤 佳香
氏名(カナ) アンドウ ヨシカ
氏名(英語) ANDO Yoshika
所属 【教員用】 通学課程 歴史学部 歴史文化学科
職名 教授
researchmap研究者コード 1000270277
researchmap機関 佛教大学

書名

いのちのかたち ―時空を超える唐草―

著書担当区分

単著

著者(翻訳者)

安藤 佳香

原著者

 

概要

本書は、古代インドにおいて万物を生み出す創造の華として信仰された蓮と、それに関連した「いのちのかたち」の具体相及びその意味するところを豊富な図版を用い、探求している。第Ⅰ章では、仏教美術の始まりであるストゥーパ荘厳の主要モチーフでもある蓮華意匠の多様性に注目し、それが根源的な「創造の力」と「生命の多様性」の表象であることを解明した。また、蓮の台(うてな)から神々、人間、動物、植物などが生み出される神秘的な意匠が、仏教の「蓮華化生」のルーツであることを実証した。第Ⅱ章では、インド・グプタ期に新たに誕生したエネルギー形象である「グプタ式唐草」が、生命生成のダイナミズムを視覚化したエネルギー表象であることを定位。本唐草の登場が、不可視領域―彼岸から可視領域―此岸への動的かつ芸術的な「いのちのメタモルフォーシス」を実現させる重要な因子となったことを解き明かした。第Ⅲ章では、グプタ式唐草が仏教東漸の中で、各地の基層信仰や美意識と融合し、変容をくりかえしながら、東アジア全域に広まっていく過程を明らかにした。 本書によって、従来十分に理解されることがなく、また等閑視されがちであった唐草、宝相華等のアジアの宗教美術にみられる植物文様が細やかに弁別され、その地域ごとの変容の過程が詳細に位置付けられることとなった。

国際共著

 

査読の有無

 

著書種別

学術書

担当範囲

 

担当ページ

 

発行所

東方出版

発行年月

2020/01

ページ数

338

記述言語

日本語

DOI

 

ISBN

 

ASINコード

 

形式

URL

無償ダウンロード

 

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