渦巻文―恐れと祈りの造形―
幾何学文様の一つである渦巻き形に関する小論。秩序に対する破壊の力としての渦巻き形象が人を恐れさせる存在であるのに対し、古代文様のそれは逆に物の生成過程として捉えられていたようであり、むしろ祈りの造形として考えるべきであることを説く。
「染織春秋」