知的障害者の生活の場の移行と親子の自立―生活の場の移行を経験した知的障害者の親たちの語りに見る親役割の変容―
定位家族からグループホーム・入所施設に生活の場の移行を経験した知的障害者の親9名の語りを、複線径路・等至性モデル(通称TEM)を用いて分析した。障害児の誕生後のライフストーリーを親役割の変容という点から分析を行ない、結果として、生活の場の移行以前のケアに対する親の態度が、移行の契機、更には移行後の親役割を変容に影響を与えるものであるということが明らかになった。
『佛教大学総合研究所紀要』別冊