QOLに視点をあてた介入によりADLが改善した一例 ~意思表出・発動性が低下したリハ病棟入院患者を通して~
大野泰輔(OT),齋藤嘉子(OT),小池伸-(OT)
第35回 近畿作業療法学会
近畿作業療法士連絡協議会
京都府民総合交流プラザ京都テルサ
回復期リハビリテーション病棟(リハ病 棟)では、在宅復帰を目標とし、ADL向上のための 身体機能・ADL訓練が中心となっている。今回、病 前より認知症を呈していたが、2回目の脳梗塞を発症 したことで、さらに認知機能が低下し、自発的な意思 表出や発動性が低下した症例を担当した。言語表出が 少なく、指示理解困難や無反応がみられ、評価や介入 に難渋した。そこで、OT室での訓練や日常生活場面 での介入から、症例の快感情や関心が繰られる活動に 視点を変更し、QOLに対する介入から身体機能・ ADL向上を目指した。そ