前頭葉性無動無言症を呈した一症例
小池伸一、大倉栄美、岩槻 厚、宇野恵美子、佐々木克子
第11回近畿作業療法学
近畿作業療法士連絡協議会
京都市
前交通動脈潜破裂発症によるくも膜下出血で発症後約4ヶ月経過、意識障害、 無動性無言、両下肢麻痺、ADL全介助状態にある一症例を担当し、アプローチ を行った。アプローチ内容は刺激による覚醒状の維持目的に、物体の提示によ る視覚刺激と、口頭指示による聴覚刺激、筋の伸張による痛覚刺激を与えるこ とであった。経過はアプローチ開始後約1ヶ月で意識レベルに改善がみらはじ め、3ヶ月後には起居移動動作、整容動作の一部が自力で可能となりはじめ、 8ヶ月後にはトイレでの排泄動作が要監視で可能となった。また、この間意識 レベ