唐五代杭州の発展と港湾都市機能について
宋代史研究会第29回大会
宋代史研究会
高知市海風荘
本発表では,呉越国時代における港湾施設の整備を中心に取り上げ,唐代から五代にいたる杭州城の変貌について述べた。運河都市であった杭州城が城域の拡大や水門・防波堤・干満計の整備によって港湾都市へと移行し,南宋代の首都臨安の基礎となったことを述べた。本発表はその後,「港湾都市,杭州―9・10世紀中国沿海の都市変貌と東アジア海域―」(『都市文化研究』2号,平成15年9月)と題して公表した。