外交文書より見た宋代東アジア海域世界
宋朝と日本,高麗との間で交わされた外交文書としてである「牒」を分析し,地方官府間での外交交渉を述べ,また明州における東南アジア国家との国書処理を検討し,宋代における外交が多様であり,また漢字文化圏として閉じた海域世界ではなかったことを論じた。
平田茂樹・遠藤隆俊編『東アジア海域叢書7 外交史料から十~十四世紀を探る』(汲古書院)