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基本情報
新型コロナウイルス感染症(以下、COVID-19)は、飛沫あるいは接触によって拡大する性質上、社会経済階層に関わらず「誰にでも」影響を及ぼしうるとの考え方にもある程度頷ける面はある。しかし、現実には、より不安定な就労を強いられていた層、例えば母子家庭の母親は、学校閉鎖が全国的に実施された影響で、仕事を失うリスクが高まった。また、感染した場合の免疫や体力面でより弱い高齢者は、医療機関の感染対応の許容を超える中で、医療から相対的に遠ざけられ、家庭内あるいは福祉施設内に留め置かれ、結果として死に至る確率が上がった。そうした、事実に対する検証、今後へ繋がる提言が十分されているとは言えない。 |