箱庭療法における転移と逆転移
鈴木康広
本研究は心理療法における「転移」と「逆転移」が、箱庭制作のプロセスのなかで、化学反応を起こさせる触媒として機能していることを検討した。箱庭作品トレイ内の変容の展開が、箱庭の箱の枠上に置かれたミニチュアや枠外から持ち込まれたミニチュアで活性化された。このやりとりに「転移と逆転移」がからみあい、「心的感染」として無意識のプロセスの深化をもたらした。これを「哲学者の薔薇園」で拡充した。
佛教大学 臨床心理学研究紀要
佛教大学臨床心理学研究センター
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2423-9968