講演・口頭発表等

基本情報

氏名 大西 磨希子
氏名(カナ) オオニシ マキコ
氏名(英語) ONISHI Makiko
所属 【教員用】 通学課程 仏教学部 仏教学科
職名 教授
researchmap研究者コード 5000092698
researchmap機関 佛教大学

タイトル

唐代西方浄土変と道綽禅師

講演者

大西磨希子

会議名

浄土学研究会 第13回公開講座

発表年月日

2025/03/13

開催年月日(From)

2025/03/13

開催年月日(To)

2025/03/13

招待の有無

有り

記述言語

日本語

国・地域

日本

会議区分

国内会議

国際共著

国際共著していない

会議種別

公開講演、セミナー、チュートリアル、講習、講義等

主催者

浄土学研究会

開催地

大正大学

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形式

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無償ダウンロード不可

概要

西方浄土変とは、阿弥陀浄土の場景を造形化したものであり、「阿弥陀浄土図」や「阿弥陀浄土変相」などとも呼ばれる。中国の南北朝時代から隋時代にかけて、少数の作例が現存するが、それら早期の作例は概して単純な構図からなるのに対し、唐代に入ると敦煌莫高窟の作例にみるように、俄かに制作数が増加するだけでなく絵画的にも大きく発展し、前代までのものとは大きく異なる、大画面で複雑な内容をもつものへと変化する。
 この唐代西方浄土変に関する研究は、ながらく善導(613-381)にのみ関心が集中してきた。さらには、西方浄土変に、『観無量寿経』にもとづく説明的図相を描いた外縁が付属するようになることをも、善導による影響と解釈する見解が提示されている。
 しかしながら、貞観十六年(642=善導30歳)ごろの敦煌莫高窟第220窟の現存作例からみて、善導以前にすでに唐代西方浄土変が存在していたことは明らかであり、唐代西方浄土変の図相が善導の著作をもとに描かれたとする解釈は成り立たない。
 そこで、本報告では道綽(562-645)に注目し、唐代に大画面で詳細な内容をもった西方浄土変が出現する背景に、道綽その人の影響があったことを指摘する。

主要業績フラグ

主要な業績