敦煌唐代の弥勒下⽣変の成⽴と展開_武周期を中⼼とする三期説の提⽰
大西磨希子
フランス国立極東学院・公益財団法人東洋文庫
東洋文庫
拙稿「敦煌唐代の弥勒変相図―武周期を中心とした変遷と分期―」(『法華文化研究』51、2025年3月)にもとづき、敦煌唐代の弥勒下生変の変遷を論じた。具体的には、敦煌唐代に出現する弥勒仏の弥勒浄土を描いた変相図が、武周期に図様が大きく変化すること、その変化とは下生の弥勒仏として即位した武則天の統治によってもたらされたと考えられること、さらに武周期とその前後との計三期に分けて、図様の変化を整理することができることを論じた。