本研究は、緊急事態宣言が解除され学校が再開した2週目からの21日間に着目し、6年児童11名の身体活動と認知機能の実態を明らかにするとともにその関連を確認することを目的とした。その結果、6時間の全員登校が再開した2週目以降、SCとMVPAに回復傾向が示された。一方、週ごとの認知機能には、有意な変化は認められなかった。先行研究ならびに本研究において確認された身体活動量と認知機能の関係を総合すると、学校が再開された後、平常時の授業形態・授業時間に戻るなかで、学習などの座位での活動時間を確保することや歩数を増やし中高強度の身体活動を行うことが認知機能の活性化と関連することが示唆された。