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基本情報
W・B・イェイツは最晩年にバラモン僧シュリー・プローヒタ・スヴァーミ伯后Prohita Svāmi)と『主要10ウパニシャッド』を共訳したが、その序文にインド思想への関心は若い頃から抱いていていたことを延べ、T・S・エリオットやエズラ・パウンドをはじめとする多くの英文学者の名を挙げ、西洋近代の抱える不安と東洋古典への憧憬が窺える。 本発表ではサンスクリット語を知らないイェイツがどのようにこの『主要10ウパニシャッド』の翻訳に関与したのか、 ① 主要10ウパニシャッド」について、 ② シュリー・プローヒタ・スヴァーミについて、 ③ イェイツが関与したと思われる翻訳について、 インド学研究の立場から考察し、その意義を考察するとともに、西洋におけるインド思想受容の系譜におけるイェイツの功績と重要性を明らかにする。 |