「和顔愛語」の原語をめぐって
細田 典明
大乗仏典研究 康僧鎧訳『無量寿経』に知られる「和顔愛語」の「和顔」に対応する原語が、従来sukhilomaḥと誤読されていたが、『梵文無量寿経写本ローマ字本集成』の読解によってsakhilo madhuraḥ priyālāpaḥであることを検証。sakhila-は『リグ・ヴェーダ』以来用いられてきた“sakhi-(友だち)”から派生した語であり、仏教では修行者あるべき態度として用いられる。
印度哲学仏教学
北海道印度哲学仏教学会
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40005612088
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