ケアの実践とは何か 現象学からの質的研究アプローチ
西村ユミ 榊原哲也 田野中恭子 他
子どもが統合失調症を発症した場合の親の体験を明らかにし、親が必要とする社会的支援について検討した。親5名にインタビューを行い分析した結果、親の困難として6つのカテゴリーが得られた。親は高齢になっても本人の治療支援やケア、精神的支えと過重な負担を担っているが、親自身への支援は極わずかであった。支援者は、親をケアを担う人としてだけでなく、多様な面をもつ個人としてみて、支援を検討していく必要がある。
統合失調症療養者の子をもつ親の体験、
114~138
ナカニシヤ出版