金剛寺蔵『般舟讃』(断簡)
南 宏信 長谷川浩亨
本稿では金剛寺本『般舟讃』の考察をした。この写本の訓点からは、少なくとも鎌倉初期の書写であることが容認できた。また体裁・文字の異動からは、現存する諸本の系統と異なる可能性が指摘できる。『般舟讃』流伝の状況の一端を示す貴重な資料であろう。末尾に影印・翻刻を付す。
平成16年~18年度科学研究費補助金基礎研究(A)課題番号15202002『金剛寺一切経の総合的研究と金剛寺聖教の基礎的研究 研究成果報告書』
国際仏教学大学院大学
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