「『日本永代蔵』冒頭文考—古典駆使と銀徳への〈ひそかな思い〉をめぐって—」
キーワード:井原西鶴、『日本永代蔵』、序文、経済『日本永代蔵』「初午は乗て来る仕合」(巻一ノ一)の冒頭箇所(序文相当部)は、二つの小節により構成されている。前半は先行仮名草子などの常套句から銀徳の限界が示されるが、後半では貨幣が最高の宝であると新たな提起がなされると解釈した。
『待兼山論叢』
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