ヨーロッパ東部境界地域における他者概念の形成と空間的再構成
日本学術振興会
科学研究費助成事業
東京外国語大学
篠原 琢鈴木 健太吉岡 潤青島 陽子林 佳世子古谷 大輔小森 宏美秋山 晋吾中澤 達哉小山 哲池田 嘉郎前田 弘毅
基盤研究(A)
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-15H01898
近年のヨーロッパの大陸帝国史研究は、帝国統治システムの構築と国民形成の相互作用をますます強調している。本研究はこの動向の上に立って、帝国を、宗派、言語・文化、身分、階級、地域などの差異によって把握される様々な住民集団相互、および住民集団と統治エリートとが複雑に交渉・競合・抗争する空間として把握した。本研究の成果は、こうした過程で他者性、近代にいたっては諸国民の社会が生成される動態を解明したことにある。さらに帝国崩壊、20世紀の破局後のヨーロッパ東部社会の集合的記憶の構造を解明し、帝国空間の再編を明らかにした。境界形成におけるロシア帝国西部とハプスブルク帝国の比較研究も大きな成果である。