コロナ禍で代替実習を経験して卒業する学生の思い(原著論文)
谷地 季子, 山本 純子, 登喜 和江, 山本 直美
コロナ禍において代替実習を経験し卒業する学生たちが、何を考え感じているのか、その思いを明らかにすることを目的に、2022年3月に卒業を予定している看護系大学の学生9名に半構造化面接を実施し、質的記述的方法で分析を行った。結果、コロナ禍で代替実習を経験して卒業する学生の思いとして、《不安と残念さ》《揺らぎ》《できた感と強み》《自分を鼓舞する》の4カテゴリ、14サブカテゴリが抽出された。学生は、不安感や不全感を抱えながらも、ネガティブな思いとポジティブな思いが交差する中で、自分自身を励まし、認め、一歩先に踏み出す準備を進めていた。
千里金蘭大学紀要(1349-6859)
19号 Page33-40(2023.02)