医事法講座第5巻 生殖医療と医事法
甲斐克則 岩志和一郎 石原理 片桐由起子 中村恵 石川友佳子 丸山英二 永水裕子 三重野雄太郎 本田まり 千葉華月 洪賢秀 荒木晃子 日比野由利 野辺陽子
本稿では、生殖医療をめぐるドイツの法的ルールとそれに関する議論について概観し、若干の検討を加えたうえで、生殖医療技術には様々な問題点があり、一定程度の規制は必要だが、単に倫理的に良くないというだけで規制するなど、法益保護が根底にない禁止は行き過ぎであること、出生前診断、着床前診断、(商業主義を除く)代理母については、現時点では、保護法益や処罰根拠が不明確であり、刑事規制は妥当でないことを主張した。(P195~P211)
第9章「ドイツにおける生殖医療と法的ルール」
195~211
信山社