知恩院
坪井 剛
現在、浄土宗の総本山とされる知恩院が、中世から近世にかけてどのように形成されてきたのかを概説した。また『法然上人行状絵図』巻38には、流罪から帰洛後の法然の住居であり、かつ、法然没後はその墓所とされた大谷住房を描写するが、その特徴が現在の知恩院勢至堂付近の特徴と一致することを論じ、『法然上人行状絵図』を作成する際に、原知恩院の地を参考にして描いた可能性があることを指摘した。
日本庭園と文芸
京都造形芸術大学日本庭園・歴史遺産研究センター