『懐風藻』版本書入二種―河村秀根・慈本書入本の紹介と翻刻―
土佐 朋子
『懐風藻』版本に対する、河村秀根と慈本による書入内容2点を翻刻・紹介した。河村秀根は、漢籍に基づく語句注釈的なものも若干見られるが、歴史考証家らしく和書に基づいた歴史的事項の書入を多く施している。慈本も和書に基づいた人物考証に関する書入が多く見られるが、特に高僧伝の引用が多く見られることが特徴である。
「水門 言葉と歴史」
水門の会
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