木下先生が見られた「雄大な風景」を追い求めていく
眞砂照美
木下康仁先生の考案された修正版グラウンデッドセオリーアプローチ(M-GTA)を単なる方法論ではなく、理論生成までを備えた研究法として受け継いでいくために、「研究する人間」として「理論的メモノート」を携えていくことの重要性を指摘した。 社会福祉学では、研究対象である多様な当事者の存在があり、科学的なデータによるエビデンスを示すことが困難な場合が多々生じる。M-GTAに批判的実在論というメタ理論を加えることで見える「雄大な風景」は社会福祉学の研究にとっても救いとなると思われる。
看護研究
医学書院
第58巻
巻1号
0022-8370