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基本情報
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| 氏名 | 奥野 隆司 |
| 氏名(カナ) | オクノ タカシ |
| 氏名(英語) | OKUNO Takashi |
| 所属 | 【教員用】 通学課程 保医技学部 作業療法学科 |
| 職名 | 助教 |
| researchmap研究者コード | R000052039 |
| researchmap機関 | 佛教大学 |
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本研究は、高齢ドライバーの安全な運転継続を支援する簡易スクリーニングツールの開発に向けて、教習指導員による客観的な実車運転評価と、運転者本人による主観的自己評価との不一致に着目し、その不一致と注意機能・身体機能との関連を検討した予備的研究である。客観的評価と自己評価の不一致を、運転能力に対するAwareness(自己認識)の低下と定義した。
対象は、高齢者講習を受講した75歳以上の高齢ドライバー65名(平均年齢77.69±3.06歳)であった。日常の運転状況や運転に対する自信について面接式アンケートを行い、身体機能をShort Physical Performance Battery(SPPB)、注意機能をTrail Making Test日本版(TMT-J)のPart A・Bで評価した。さらに、高齢者講習における指導員の実車評価と、同一項目に対する本人の自己評価を比較し、不一致の有無によって「差なし群」と「差あり群」に分類した。
その結果、一時停止、左折、信号通過、補助ブレーキなど、複数方向への注意配分や状況判断を必要とする運転場面で、指導員評価と自己評価の不一致が多く認められた。「差あり群」では、TMT-Aの異常判定者が多く、SPPB合計点および4m歩行の成績が低かった。ロジスティック回帰分析では、女性、SPPB合計点の低下、TMT-Aの異常判定が、客観的評価と自己評価の不一致に関連する独立した要因として抽出された。一方、多くの対象者は、日常の運転について「疲れない」「集中している」「かなり自信がある」と回答しており、実際の運転能力よりも自己評価が高くなる傾向が示された。
以上から、高齢ドライバーでは注意機能や身体機能が低下していても、その変化を十分に認識できず、運転能力を過大に評価する可能性が示唆された。TMT-A、SPPB、実車運転評価および自己評価を組み合わせることで、運転技能だけでなく自己認識のずれも短時間で把握できる可能性がある。本研究は、高齢者講習における多面的なスクリーニングや、評価結果を本人にフィードバックして安全な運転行動の自己調整を促す教育的支援の構築に寄与する研究である。