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基本情報
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| 氏名 | 李 冬木 |
| 氏名(カナ) | リ トウボク |
| 氏名(英語) | LI Dongmu |
| 所属 | 【教員用】 通学課程 文学部 中国学科 |
| 職名 | 教授 |
| researchmap研究者コード | 1000229759 |
| researchmap機関 | 佛教大学 |
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筆者は『仙台における魯迅の記録』所収の「周樹人」を読解する過程で、東京と仙台の間、すなわち弘文学院から仙台医学専門学校に至る留学前期と後期の間に、魯迅伝記上の大きな空白が存在することに気づいた。魯迅が自ら語る学医動機の生成過程について、これまでの研究は「なぜ棄医したか」に偏重し、「なぜ医学を選んだか」への説明がほとんど欠けていたためである。「救治」「維新の信仰」「軍医になる」という三要素が織りなす「医学の夢」が「私の夢は非常に美しかった」と回想される以上、その材料はいかにして得られたのか。当時の留学界でほとんど顧みられなかった医学の道に彼を導いたのは誰か。これが本論が着目する伝記的空白である。 本論では、新たに発見された史実によりこの空白を埋め、東京と仙台を伝記的に有機的に繋ぐ。当時の東京留学界、呉汝綸の訪日視察、日本教育・医学界、「同仁会」、明治軍医ウィリス、江口教師など、これまでほとんど知られていなかった諸要素が合力し、周樹人を孤独な学医の道へと導いたことが明らかにされる。
キーワード:魯迅在仙台的記録 留学 医学 呉汝綸 周樹人