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基本情報
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| 氏名 | 有田 和臣 |
| 氏名(カナ) | アリタ カズオミ |
| 氏名(英語) | ARITA kazuomi |
| 所属 | 【教員用】 通学課程 文学部 日本文学科 |
| 職名 | 教授 |
| researchmap研究者コード | 1000274246 |
| researchmap機関 | 佛教大学 |
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川端康成「伊豆の踊子」の深層には、栄吉という登場人物の、物語の全体を主導するような役割が暗示されている。小説中の時刻や年月を示す数字を総合して読めば、旅芸人の一人、現在二十四歳の栄吉は四年前に、当時十五歳だった旅芸人の踊子である千代子に惚れ、学生だった身分を捨てて結婚したと考えられる。主人公の学生(私)は現在二十歳、薫(踊子)は十四歳。数え年を実年齢に換算すると、上の五歳と六歳の年の差はほぼ同じになる。そして旅のお昼時の出来事を時系列から割り出すと、栄吉は学生の支払いで高級旅館の昼食をとり続けており、その旅館に学生を誘導したのも栄吉、毎日自分だけ朝から夕方まで学生の宿で遊び続けたのも栄吉なのである。学生(私)が、好意を持った薫ともしも結婚したとしたら、その四年後の姿が、この年下の学生にたかりつづける栄吉の姿なのだ。時刻表示によって暗示されるお昼時の出来事が、以上を読み解くための鍵となっている。