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Basic information
「第1章 孤独死から見える日本の高齢者福祉」(pp7-19)本稿では、さまざまな提唱者が定義している孤立死・孤独死・独居死の定義について整理し、相違点をまとめた。また、東京都監察医務院の異状死データを分析し、ここ数年間、異状死の発見者は保健・福祉関係者に多いことを明らかにした。昨今、マスコミ等は孤独死をセンセーショナルに報道するが、孤独死問題の本質は、一人で死ぬことが問題ではなく、また死亡してから発見までの日数も問題でもないことを述べた。そして、孤独死する以前の生活状態がどうであったかが問題であることを述べた。加えて、孤独死という死に方しなければならなかったか、その背景にあるものは何かを明らかにすることも重要であることを述べた。 |