スピリチュアル・エマージェンシーを超えて
鈴木康広
スピリチュアル・エマージェンシーは精神疾患ではなく、人生の危機的状況に遭遇して生じる「精神病的特徴をともなう神秘体験」であることを再検討してきた。個人的エピソードをからめて関心の所在にふれつつ、ユングを手がかりとして「錬金術」の今日性を論じて、「こころの金」を創り出す意義をあきらかにした。たましいは「どうなるべきか」にくわえて、「どうあるべきか」の視点をもたらすことを考察した。
佛教大学教育学部学会紀要
佛教大学教育学会学会
第25号
1347-4782