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Basic information
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| Name | ONISHI Makiko |
| Belonging department | |
| Occupation name | |
| researchmap researcher code | 5000092698 |
| researchmap agency | Bukkyo University |
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小論は、敦煌写本P.3129『諸雑斎文』巻下のうち、法門寺舎利供養に関わる内容を含む第二篇の斎文を主に取り上げ、撰者の僧官とそこに記される史実の検討を通して、当該写本の撰述時期を明確にすることを目的とする。
まず、当該写本の撰者が「京右街副僧録内殿三教首座光道大師賜紫仁貴撰」とあることに着目し、功徳使の沿革とそれに所属して設けられた左右街僧録の歴史を整理し、副僧録の設置時期と職責を明らかにする。そのうえで、副僧録の設置時期との関係から、第二篇の斎文が記す「兵戈」が、李茂貞と朱全忠の間に起きた「鳳翔の戦い」に当たることを指摘する。さらに、敦煌写本にみえる「法門寺」の所在について、先行研究では敦煌の一民間寺院とされてきたことに対し検討を加え、これらが敦煌の民間寺院ではなく、扶風の法門寺を指していることを指摘する。