Feelings about Resources for Children with Mentally Ill Parents
TANONAKA Kyoko SATO Atsushi TSUCHIDA Sachiko OGATA Yasue
【目的】精神疾患の親をもつ子どもの「支え」(情報,相談,集い,自分の時間)に対する気持ちを明らかにし,子どもが支えにつながろうと思える情報誌の内容の示唆を得ることを目的とした.【方法】精神疾患の親と暮らした経験があり,子どもの集いへの参加や人に相談した経験のある33名を対象に4つの支えに対する気持ちについて無記名自記式調査を行った.選択回答は記述統計,自由記述は質的分析を行った.【結論】子どもの4つの支えに対する気持ちが明らかになり,情報誌には,当該の子どもは少なくないことや年代に応じた悩みへの情報,「相談したところで何も解決しない」に併せ,子どもの経験から相談してよかったこと,子どもの集いをイメージできる内容を伝える.また,周囲の人に精神疾患や子どもの理解,子どもの困り事の改善につながる相談,子どもが自分の時間を確保する必要性についても伝えていくことが求められる.
JOURNAL OF THE FACULTY OF HEALTHE SCIENCE
佛教大学
第19号
1881-3259
2434-9410