Conference

Basic information

Name HAMADA Yasuhiko
Belonging department
Occupation name
researchmap researcher code 6000029791
researchmap agency Bukkyo University

Title

天明期の説話蒐集と橘南谿「東西遊記」 ー寛政期説話集刊行の契機としてー

Author

浜田泰彦

Journal

京都近世小説研究会例会

Publication Date

2021/02/27

Start Date

 

End Date

 

Invited

Not exist

Language

Japanese

Country/Region

 

Conference Class

Domestic conferences

International Collaboration

 

Conference Type

Verbal presentations (general)

Promoter

京都近世小説研究会

Venue

オンライン

URL

Format

 

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Summary

「東西遊記」は、当初橘南谿の手元に写本(手控え)として諸国巡遊の記録を遺したのであったが、神沢杜口の助言が後押しとなったか、筆を加えながらも、日本全国の名所・珍所・伝説を必ずしも真偽にとらわれることなく、余すところなく、列挙して公刊された。刊行の目的は、南谿の医学的知見に基づき伝説等を分析するほかに、巡遊中に全国に襲いかかかった鐖饉・噴火などの天明の災厄の克明な記録を公表することにあったのではなかろうか。
 紀行文と奇談集とが隣接共存した作品として「東西遊記」は好評に迎えられ、南谿が有していた医学的関心や災厄の記録といった目的こそ継承されなかったものの、寛政期以降の諸国奇談集の陸続とした刊行の契機となった。

Major Achivement