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Basic information
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| Name | TANAKA Hironori |
| Belonging department | |
| Occupation name | |
| researchmap researcher code | R000020908 |
| researchmap agency | Bukkyo University |
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本稿は、安慧(Sthiramati)の『倶舎論』注釈『実義疏』(Tattvārthā)について、近年利用可能となった梵文写本に基づき、「業品」第39偈に対する注釈の梵文テクストと和訳・訳注を提示するとともに、世親『倶舎論』本文の梵文テクストと訳注を併せて提示するものである。第39偈では、別解脱律儀を捨する原因をめぐり、波羅夷罪の違犯による捨と、正法の隠没による捨という二つの異説が取り上げられる。前者をめぐっては、一つの波羅夷罪を犯しても律儀全体は失われないとするカシュミール毘婆沙師と、波羅夷罪を犯した者は比丘ではなくなるとする経部との対立が、経証、ヤシの木の喩え、「道を損なう沙門」、授学比丘(śikṣādattaka)の問題などを通じて詳細に論じられる。また後者については、正法隠没後には新たな律儀を獲得できなくなるものの、既得の律儀は失われないとする毘婆沙師の立場が示される。本稿は、これらの議論を伝える安慧疏の梵文原典を校訂・翻訳することにより、別解脱律儀の捨をめぐる有部・経部の論争と安慧による『倶舎論』解釈を原典資料に基づいて明らかにする研究である。