記憶発達研究の教育への貢献
企画者: 豊田弘司(奈良教育大学)・橋本憲尚(佛教大学) 話題提供者: 上原泉(お茶の水女子大学)・近藤綾(園田学園女子大学)・ 豊田弘司(奈良教育大学) 指定討論者: 藤木大介(愛知教育大学)・橋本憲尚(佛教大学)
日本教育心理学会第54回総会
日本教育心理学会
琉球大学 千原キャンパス
記憶は認識活動の中心として位置づけされているにもかかわらず、日本においては発達研究が極めて乏しい。本シンポジウムではそうした数少ない基礎的研究成果を紹介し、その学術的意義と教育への貢献の可能性を検討した。筆者は指定討論者として、メタ記憶の発生指標としての幼児による心的動詞の使用、日常活動場面に関する幼児のソースモニタリング、児童の文脈を手がかりとした記銘能力について、欧米の研究を引用しつつ発表された研究成果に対してコメントを提供した。