漢訳仏典における偈の律動
齊藤隆信
紀元前後のころに仏教が中国に伝来し、聖典の漢訳がはじまるのは150年代である。それ以後試行錯誤を繰り返しながら翻訳の標準が定められていった。本稿では初期漢訳において偈頌の律動を配慮したものが存在することを指摘するとともに、それがいったいいかなる意味を持つのかを考察した。
国際学術シンポジウム グローバル化時代における人文学研究の諸相―現代における日中・東西の相互啓発のために―