カール・ラートゲンの渡日と東京大学―姻戚関係と招聘過程の分析―
シュレースヴィヒ・ホルシュタイン蜂起とドイツ帝国成立という大変動を背景として、ナショナリズム育んでいったカール・ラートゲンは、グナイストシュモラーの紹介で渡日を決意する。彼は、英米自由主義を排斥しようとする日本政府との間に緊張関係を生じさせながら、ドイツ歴史学派の思想を日本に移植しようと尽力する。
佛教大学総合研究所紀要別冊 近代国家と民衆統合の研究―祭祀・儀礼・文化―