Friedrich Althoff's Attempt to Offer Paul Laband in the Berlin University: Setback and Turning Point of a Dictatorial and Charismatic Officer
Nozaki, Toshiro
アルトホフは、社会民主党の活動家である私講師アーロンスをベルリン大学から追放するため、ラーバントを同大学に商法担当教授として招聘しようとした。これを察知した同大学の教員たちは、アーロンス法阻止、アーロンス追放阻止、ラーバント招聘阻止の運動を旺盛に展開するとともに、弾圧を志向する皇帝の恣意を容認しなかった。これをみて動揺したラーバントはベルリンへの赴任を見送る。アーロンスは結局追放されるが、アルトホフは、こうした大学教員の思想統制と弾圧をみたプロイセンの教員たちが、アーロンス法の及ばない他の邦国に流出するを避けるため、大学の自治との妥協を余儀なくされる。
佛教大学社会学部論集
佛教大学
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