山田詠美『放課後の音符』の位相―女子高生ブームと「ニュー不良」の自立―
この作品が単なる「不良少女」小説ではなく、女性が自立志向を強めていった時代的背景の中、少女だけの自閉的空間で自足することを選んだ「オリーブ少女」たちに対し、真の成熟にいざなう主題を内包する作品である事実を資料実証した。
筑波大学文芸・言語学系平岡研究室『稿本近代文学』
24集