論文

基本情報

氏名 塩満 卓
氏名(カナ) シオミツ タカシ
氏名(英語) SHIOMITSU Takashi
所属 【教員用】 通学課程 社会福祉学部 社会福祉学科
職名 教授
researchmap研究者コード 5000104498
researchmap機関 佛教大学

題名

精神保健福祉法の問題点-家族の個別責任化原則と入院者訪問支援事業の課題

単著・共著の別

単著

著者

塩満卓

担当区分

概要

本稿では、法による「家族の個別責任化原則」と2022年改正で創設された「入院者訪問支援事業」の課題について、論究している。 
 まず、「公的責任を回避する「家族の個別責任化原則」について、法制度により精神障害者のケア責任を強いられている家族の義務及び任務の歴史から考察している。2013年の精神保健福祉法改正により「保護者制度」は、外形的には廃止されたものの、「家族等」により内実は継続しており、現代家族の価値規範ではなく近代家族の価値規範に基づく精神保健福祉法の制度設計を批判的に論じている。
 次に「入院者訪問支援事業」は、非自発的入院患者の意思表明や意思決定支援の在り方に関する長年の試行事業の成果を素に法廷事業とされ、社会的入院患者の再生産防止を目的としている。しかしながら、市町村長同意による医療保護入院者を想定しているにも関わらず、実施主体が都道府県であり且つ必須事業でなく任意事業とされ、市町村の責務が有耶無耶にされている。また、家族等同意による医療保護入院患者が制度の対象と想定されていないこと、地域移行支援との連関が不明であること、等を入院者訪問支援事業の課題として指摘している。
 それらを踏まえ、精神保健福祉法は、字面のとおり医療のみならず保健福祉も包含した肥大化した法体系であり、一流よりも劣る二流の医療法であり、二流の福祉法となっている。精神医療の一般化と同時に、保健福祉については、他の障害者への政策と統合化していくことが求められている。

発表雑誌等の名称

精神医療の特異な論理-なぜ国家賠償請求訴訟か?

出版者

批評社

巻

号

開始ページ

29

終了ページ

43

発行又は発表の年月

2025/12/25

査読の有無

無し

招待の有無

有り

記述言語

日本語

掲載種別

論文集(書籍)内論文

国際・国内誌

国内誌

国際共著

ISSN

eISSN

ISBN

978-4-8265-0750-9

DOI

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