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基本情報
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| 氏名 | 白星 伸一 |
| 氏名(カナ) | シラホシ シンイチ |
| 氏名(英語) | SHIRAHOSHI Shinichi |
| 所属 | 【教員用】 通学課程 保医技学部 理学療法学科 |
| 職名 | 准教授 |
| researchmap研究者コード | 5000036373 |
| researchmap機関 | 佛教大学 |
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化学物質過敏症(MCS)は、ごく微量の化学物質に反応して多様な身体症状を呈し、日常生活に大きな支障をきたす疾患である。患者数は近年増加しており、柔軟剤や香料製品の普及、ナノテクノロジーを用いたマイクロカプセルの使用拡大など、生活環境の変化が背景にあると考えられる。ナノ粒子の毒性や子どもの脆弱性も指摘され、曝露の蓄積による健康影響が懸念されている。発症機序は、中枢神経系の過敏化、免疫異常、心理社会的要因など複数の要因が関与する複合的な病態とされるが、統一した診断基準は確立していない。治療は原因物質の回避が基本であるものの、香料製品の増加により実践が難しくなっている。社会的理解の不足も患者の負担を増大させており、環境改善、成分表示の明確化、低刺激製品の普及、教育・啓発活動の強化が求められる。さらに、GHSやREACH規制にみられるように、化学物質の安全管理を国際基準に沿って進めることが重要である。化学物質過敏症は誰にでも起こりうる疾患であり、行政・医療・教育・産業が連携し、科学的知見と社会的配慮に基づく包括的な対策が必要である。