脳卒中片麻痺患者における転倒の身体機能要因 ―Carthel IndexおよびSIASを用いて―
木村智子、砂川勇、米田忠伸、他2名
脳卒中片麻痺患者の転倒に至る身体機能要因をBIおよびSIASから検討した。BI総得点・移動能力得点に関して、両群間で有意差は認められなかった。また、SIASに関しては、両群間で有意差は認められなかったが、SIAS各項目得点に関しては、視空間認知において非転倒群が有意な高得点を示した。これらの結果から、脳卒中片麻痺患者の転倒には、運動機能や運動能力より、視空間認知能力の関与が示唆された。
西日本リハビリテーション学院『西日本リハ同窓会誌』
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