「1930年代における『新興仏教』概念の表象をめぐって
「宗教と社会」学会第12回学術大会・テーマセッション「近代日本の<仏教>概念の生成と変容」(大阪大学)
本報告は、学際的な観点から、近世・近代仏教史における<仏教>言説の分析を通じて、<仏教>概念の生成と変容の過程を明らかにすることを目的としたテーマセッションでの報告。 新興仏教青年同盟の妹尾義郎が提唱した「新興仏教」概念を取り上げ、その提唱は仏陀への回帰にもとづく日本仏教の脱文脈化によって仏教の普遍化を意図し、その普遍化した「新興仏教」を1930年代の日本社会に再文脈化しようとしたものであったことを明らかにした。 私は、このテーマセッションのオーガナイズを行った。