「戦前期における在家仏教教団・国柱会の朝鮮布教」
第2回日韓宗教FORUM国際学術大会2003(大谷大学)
本報告は、「東アジアの宗教性とネットワーク」を共通テーマとする国際学術学会で報告した、戦前期における日本仏教の朝鮮布教に関する事例研究である。 立正安国会京城本化仏教研究同志会の活動と教団幹部たちの思想を検討した結果、その布教活動は、日本の国策を背景とした植民地布教であったこと、日本の「国体」と密接に結びついた日本仏教を説いたこと、その「朝鮮」観は植民地主義的イデオロギーにもとづいていたことを指摘した。