「近代日本の日蓮主義と終末論」
日本宗教学会第61回学術大会(大正大学)
本報告では、近代日本宗教史の終末論・千年王国論研究の一事例として、国柱会の田中智学の日蓮主義と陸軍軍人の石原莞爾の日蓮信仰を比較検討して、近代日本における日蓮仏教の終末論の特徴について報告した。 分析の結果、近代日本における日蓮仏教の終末論は、末法の歴史分節による「世界の大戦争」と世界統一のプログラムの提示、「天皇」の宗教的シンボル化という特徴をもつことを明らかにした。